Encanto(魅力)

もともとよく泣く私ですが、子どもを産んでもはや涙腺がぶっ壊れてしまったと思われ
娘のお友達の七五三の写真を見ても泣き、イルカショーを見ては泣き、幼稚園の行事のたびに泣き、
そして今年最後に観たディズニー映画『ミラベルと魔法だらけの家』でも
やはり号泣。

娘はパパと一緒に見終わって、その夜「ママも3人でいっしょにみよう〜」と誘われて、
どうやら娘はいろんなアニメ映画を見るけれど、
その中でも私とシェアしたいものを選んでいるらしく「3人で見たい」と言いつつ
「ママに見せるための時間」を作ってくれているみたい。

だってストーリーの途中でお菓子を食べに立ったり、一人で他のことを始めたりして
私がこっそり泣いている時にソファに戻ってまた大人しく座っていたりする。
「すっごくいいお話だね」と言うと、何も言わずにニコニコして。

ミラベルは、邦題に「魔法だらけ」とあるように、魔法が使える家族の物語だけれども、
原題はスペイン語で「Encanto」、日本語に訳すと「魅力」という意味の
祖母、母、娘(孫)の三代がつながる家族療法的な視点でも見られる、深くて楽しめるお話。

家族各々ちがった個性と魅力もち、自分の役割を果たすことで、シンプルな愛に戻していく。

呪縛のように固まってしまった否定的なメッセージも、元を辿れば愛によるものだった。
壊れたって、何度でも作り直せる。

そんなメッセージの深く温かな家族の物語と、南米の鮮やかな彩りが美しい作品でした。
2021年最後の、おすすめです。

今年お会いできた皆さま、本当にありがとうございました。
来年もまた、健やかで豊かな一年となりますよう、お祈り申し上げます。