生きている実感

講座、最終回でした。

「他人と過去は変えられない。変えられるのは自分と未来」
精神科医エリック・バーンの言葉をベースに、
人生のシナリオを、本来の自分に合った、
よりよいものに変えていくことがこの講座の目的です。

「自分の気持ちが解らない」
「どうすればいいか解らない」

昨日のセッションでも、そんなお話がありました。

「感じるな」「感じてはいけない」
「考えるな」「考えてはいけない」
いつか囚われてしまった、
それらの言語・非言語のメッセージが
人生の中での重要なシーンに働いてしまい、
いざという時パニックになったり
思考停止したり。

また
自分の感情や考えに対するジャッジメント
(そんなことを感じてはいけない、
こんなことを思う自分はダメだ、
こういう考えを持ってはいけない、等)
が、自分の本音や素直な気持ちを赦さなくなってしまいます。

こと、ネガティブな感情は嫌われがちです。

悲しみ、悔しさ、怒りなどの心理も
必要なものとして、すべての人に「在る」ものなのに
「泣いてる場合じゃない」
「忙しいから」
…などと、しっかり味わうことを避けてしまう。

単純に、感情を味わうのは疲れるし
ネガティブなものなら、不快も味わうからね。
けれど、消化不良の感情はいつの間にか消えてなくなったりはしません。

そして、そんな感情を深くしまいこんでいることは
自分自身や周囲にとって、
よりよいものを生み出すとは思えません。

その想いの存在を無視せず、
「在るもの」と受け容れて感じ、思う時間や場所を
自分自身に与えていくことでしか、
見えないものがあります。

たとえば、
怒りの中にある情熱
悲しみの中にある祈り
悔しさの中にある希望
などなど…。

「講座に向かう道すがら、
曇り空の中に晴れ間を見つけて
あぁ、生きたいなぁ、と思いました。」
とおっしゃっていた受講生さんの表情が印象的でした。

生きている実感。
生きている喜び。

広い広い空の、日差しを眺める喜びは
今、ここに生きてこそ。

生きましょう。ともに。